無題

あの人
泣きそうだよ
哀しそうだよ
辛そうだ
苦しそう
かと思えば、
笑いそう
楽しそう
嬉しそう
幸せそう

明るくなったみたいだね、あの子。
楽しく過ごしてるみたいだね。
毎日充実してるみたいだよ。

泣きそう？
笑いそう？


…幸せそう？


～そう・とか
～みたい・とか
そんなの全部、
あんた等の中の
想像と妄想と幻想でしか
ないんだよ。
幸せそうだね、とか
結局、幸せかどうかなんて
本人にしか、わからない訳であって。
それはどうせ、本当は
幸せではないのであって。

とどのつまりは、
その人のことは
その人自身しか知らない。
寧ろ、
その人すら知らないことの方が
多いのだから。
この世にはもう、既に。
数え切れないほどの、
疑問がわいているのである。

少なくとも、
この世に、命の火を灯した数だけの
疑問がわいている。

無題

第三者として見てると、よくわかるよ。
あんたらの愚かさとか、幼さとか。

そんなことにキレてたって、仕方ないじゃん。
出来ない人は、出来ない。
出来ないことは、出来ないの。
完璧主義も、いいけど。
あんたの考えを、否定する訳じゃないけど。
人それぞれって、知っておいた方がいいと思うよ。

こびを売るひとって、
同姓から見たら、ほんとに嫌がられてるんだね。
あの子にはきっと、仲間も多いんだろうけど
敵もくさるほどいるんだろーな。

無題

手を繋いで、歩き出す。
君と一緒なら、何処へでも行ける。

・・・君が居ないんだけどね。

無題

教師として、人として、
もう少し考えて行動できないのかなって思う。
なんでそんな簡単に、死ぬって事を言えるのか、とか
ねぇ、もうさ。
知ってるの？無力な自分を。

目の前に、やらなきゃいけないことがあるのに、
きっとそのたくさんの事の中に、
自分に出来ることだって、きっとあるのに、
何にも出来ないことほど、
哀しいことはないよ。

アナタの最後に映るあたしは、
笑顔でしたか？
貴女の最後に映るあたしは、
笑顔でありたいから。

たとえ無理矢理にだとしても、
笑ってみせるよ、精一杯。

無題

同世代の友達とは、
何度考えても思考回路が違うんだなって思った。
あたしの考えてることを理解してくれたのは、
一人だって居ない。
何も理解して欲しい訳じゃない。
ただ拒絶しないで欲しい。
あたしという存在が在ることを知って欲しい。
あたしも一人の人間として、
今此処に、必死に何かに縋り付いて生きてるって事
誰か一人でもいいから、知って欲しいんだ。

でも、そんな人が出てこなかった訳じゃない。
だからこそ、あたしはあたしを、
他の誰よりも嫌うんだよ。
認めてくれる人が居るのに、
拒絶せずに受け入れてくれる人が居るのに、

ねぇどうして、
あたしが拒絶してるんだろう。
大切な君を、壊してしまう気がして。
ねぇどうして、
あたしなんかの前に、現れてくれたの。
ねぇどうして、
あたしなんかの為に、笑ってくれるの。
どうして一緒に泣いてくれるの。
どうして一緒に居てくれるの。
ねぇどうして、
あたしなんかの所為で、傷ついてくれるの。
一緒に重荷を背負おうとするの。

君が笑えば、あたしの世界が回ってる。
君一人さえ居てくれれば、
本当に何も要らないと、思ったあたしを、
またあたしが嫌う。心の底から。

君が哀しいなら、手を繋いで一緒に歩こう。
君が泣きたいなら、抱き合って一緒に泣こう。
君が笑うなら、あたしはそっと、遠くから見守ろう。
君が新しい仲間を見つけた日にゃァ、
あたし達は最後に肩を組んで、約束を交わそう。

手を繋いで、歩くのは。
遠い昔の、あの日までと決めたのに。

他の誰かの機嫌を取る方法で、
君の機嫌を取るわけではないのは、どうしてだろう。
君の機嫌なんか取らなくても、
君は何時もあたしの隣で笑ってるね。

最初で最期だから、
ねぇ、思い切り
君を抱きしめさせてよ。
あたしは君を突き落とすよ、天国まで。
君が居るのは、あたしって言う名の
地獄、だなんて洒落たモンじゃない。
よくて泥沼。例えるなら排水溝。
天国から地獄から、君を見守るなんて
そんな素敵な真似は出来ないよ。
そんな素敵な人生を歩んできた覚えはない。
でもその代わり、汚い場所から君を見上げる。
見守れない代わりに、ただただ見上げる。

今日も君は笑っているだろうか。