無題

この想いを、何と呼ぼうか

うぜぇ、とあたしの呟いた声なんて
あいつ等のぎゃあぎゃあ騒ぐ声に
かき消されるのは必至

むかつく、
うざい、
死にたい、
消えたい、
死ねよ、
しばくぞ、
殺してよ、
疲れた、
気持ち悪い、

何を言っても、私の気持ちの何を呟いても
それは誰にも届かないで、
空に飛んでって、消えゆくんだよ
私の想いと一緒に、消えてった

もう二度と、誰にも言えないかもしれない
少なくとも、顔見知りの人には
もう二度と、何もかも言えなくなるかもしれない
私という存在を、本当の私を知る人が
居なくなるんだろうな

サヨウナラYou
コンニチワ独りぼっちの私

膝を抱えて、独りで泣く場所が欲しいよ
私という全てをさらけ出して、泣く場所が欲しい
私を認めてくれる、たった一人でもイイ
そんな存在が欲しいよ

こんな私は我が侭かな



助けてときっと心が叫んでる
んだけど私は知らないフリしてる
助けてと言う心に何も出来ることが無いからと
私はずっと無視してる

こんな私の心を、
甘やかすことは許されないのかな
誰かが、私が涙を枯れる程
流し果たすまで、
隣にいてくれるだけでいいのに





私はずっと一人だよ
集団行動が嫌いなんだよ

みんなは走るけど
私は涼しいところで寝っ転がる

みんなはそろっていただきます
私にもやろうと言うけれど
私は知らんぷりで食べ始める

そうすりゃこう言う奴が居た
「やる気のない奴はほっとけば」
そうそう、私のことはほっといてね
無視して蔑んで哀れんで傷つけて、
そうして私を殺してくださいな

いつか死ぬならば、
君の腕の中が良いと、
それは叶わぬことだけれど、
貴方の腕の中はきっと、
逞しいその腕の中はきっと、
ごつくて、温かくて、そして涙が零れるほど
優しいんだろうなぁ

いつか私が死ぬときは
貴方の隣で死にたいよ
貴方の笑顔を最期には
私の瞳に焼き付けたいの
叶わぬ願いって、知ってるよ
だけど、だけど、だけど、ね
お願いよ、お願い
貴方の笑顔が見たいんだ
貴方の声を聞きたいんだ
たった一人しか居ない
貴方だけの笑顔と声と、優しさと
温もりを、感じたいから


この想いを、何と呼ぼうか

君が愛しくて、
私が憎くて、
君は優しくて、
私は死にたくて、
君には一生かけても会えなくて、
私は最期に君に会いたくて

この想いを、何と呼ぼうか